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サンクトペテルブルク旅行記

<サンクトペテルブルクに惹かれて>
サンクトペテルブルクは1712年から約200年間、ロシアの首都であった場所で、日本の歴史とも関連がある場所です。江戸時代後期、エカチェリーナ2世に謁見した大黒屋光太夫が訪れた場所で、明治時代の海軍の軍人であった広瀬武夫の留学先も、このサンクトペテルブルクです。私は首都モスクワではなく、先人たちが訪れたサンクトペテルブルクの現在の様子を、この目で見たく訪れることに決めました。

<サンクトペテルブルク到着8月12日>
2017年8月11日、成田空港からアエロフロート・ロシア航空のフライトに乗りました。モスクワのシェレメーチェボ空港で乗り継ぎ、日付が変わった8月12日の午前0時頃にサンクトペテルブルクのプルコボ空港に到着しました。宿泊先は地下鉄のエレクトロシーラ駅の最寄りの宿で、この宿に3連泊しました。


※地下鉄エレクトロシーラ駅前

<市内中心部観光8月12日>
初日の観光はネフスキー大通りからスタートしました。この日は晴れたり、曇ったりの繰り返しでした。
私が最初に訪れた血の上の救世主教会は、ロシア帝国の皇帝であったアレクサンドル2世が暗殺された場所に建てられています。アレクサンドル2世の孫といえばニコライ2世です。1891年(明治24年)にニコライ2世は、従弟であるギリシアのゲオルギオス・ティス・エラザス王子と共に、長崎や京都など日本各地をまわったこともあります。


※血の上の救世主教会

血の上の救世主教会の次に訪れたのは本屋のドム・クニーギです。ドム・クニーギには多くの本が売られており、歴史関係の本や語学の本もありました。販売されている本はほとんどロシア語で書かれたものですが、記念に1冊購入するのも良いかもしれません。

その次に訪れたのが向かいにあるカザン聖堂です。カザン聖堂には祖国戦争(ナポレオン戦争)でナポレオン軍を撃退した功労者であるクトゥーゾフ将軍が埋葬されています。ちなみに、サンクトペテルブルクには他にも祖国戦争に関連がある史跡があり、地下鉄ナルフスカヤ駅の近くに、祖国戦争の勝利を記念して作られたナルバ凱旋門があります。

カザン聖堂の次に訪れたのが宮殿広場です。この宮殿広場には有名なエルミタージュ美術館があります。夏でしたので館内だけではなく、チケット売り場も大変混んでいました。時刻はすでに13時をまわっており、館内の展示作品を1点1点ゆっくり見るには時間が足りない可能性があったため、美術館の外観の写真を撮って、宮殿広場を後にしました。


※宮殿広場

その後、旧海軍省や青銅の騎士像、イサク聖堂の近くを通って、ユスポフ宮殿へと向かいました。


※イサク聖堂

ユスポフ宮殿は、ニコライ2世に重用された怪僧グリゴーリ・ラスプーチンの暗殺事件の舞台となった場所です。事件の現場はこの宮殿の地下室であり、別料金で地下室を見学することが出来ます。

この日の最後に訪れたのがペトロパブロフスク要塞でした。この要塞は、サンクトペテルブルクの歴史を知る上で、ぜひ訪れておきたい場所です。要塞内には、博物館やピョートル大帝から歴代の皇帝が埋葬されているペトロパブロフスク聖堂などがあります。また、城壁の上に整備された遊歩道を歩くことで、要塞の形や大きさを知ることができ、函館の五稜郭とこの要塞との違いを考えながら歩きました。


※ペトロパブロフスク要塞

気付けば最初に訪れた血の上の救世主教会からペトロパブロフスク要塞に着くまで、地下鉄やタクシーを使わず徒歩で移動していました。時間はかかりましたが、実際にサンクトペテルブルクの街並みを歩いて見ることで、様々な発見があったのでとても良かったです。

<郊外ローカル巡り8月12日〜8月15日>
滞在期間は4日間でしたので、サンクトペテルブルクの観光名所をほとんど見ることができるくらい余裕のあるスケジュールでしたが、2日目以降は観光名所には行きませんでした。この3日間、何をしていたかというと、郊外のショッピングモールやガイドブックには載っていない小さなお店で買い物をしていたり、中心部から離れた場所を見て歩いていたりしました。この3日間はとても有意義な時間になり、観光名所とは違って現地の方とも話せる機会が多く、タジキスタンなど中央アジアの方とも話す機会もありました。現地で話した方の中には、日本に憧れを持っている方や、日本の文化に興味がある方がいらっしゃったので話が弾みました。


※食事はスタローバヤで

<魅力が尽きないロシア>
サンクトペテルブルクのローカル巡りに夢中になり、大黒屋光太夫や広瀬武夫の足跡を訪れることが出来ませんでしたが、サンクトペテルブルクの魅力や面白さを改めて知ることが出来ました。この旅の後にも、サンクトペテルブルクを何度か訪れましたが、やはり何度行っても飽きず、行くたびに新しい発見があります。皆様も一度、ロシアを訪れてみてはいかがでしょうか?

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